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【朝井まかてさん新刊】銀の猫のあらすじ、作者情報、ストーリー予想

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分2秒です。

どうも^^ことのは。です。

今日は、朝井まかてさんの新作「銀の猫」について書いていきます。

江戸が舞台の歴史・時代小説なのでこのジャンルが好きな方には楽しめる小説かなと思います。

ではまず、作者さんから。

作者について

著者名       朝井まかてさん

出身地       大阪府羽曳野市

生年月日      1959年8月15日

ジャンル      時代小説

活動期間      2008年〜

受賞歴

●第3回小説現代長編新人賞奨励賞「実さえ花さえ、この葉さえ」

●第3回本屋が選ぶ時代小説対象「恋歌れんか

●第150回直木三十五賞恋歌れんか

●第31回織田作之助賞「阿蘭陀西鶴おらんださいかく

●第22回中山義秀文学賞くらら

●第11回舟橋聖一文学賞「福袋」

●第22回司馬遼太郎賞「悪玉伝」

●第13回中央公論文芸賞雲上雲下うんじょううんげ

職業  小説家。前職は広告制作会社でコピーライターとして勤務。

Wikipediaより引用。

作者の朝井まかてさんについて

話し方がすごく丁寧で、言葉を選びながらゆっくりと

でも、しっかりと伝えたいことをお話されているという印象を受けました。

作品に対する思い、登場人物に対する思い、書く苦しさなどを

丁寧にわかりやすくお話されていました。

あと、笑顔がすごく可愛らしく、おっとりとした

穏やかな性格の方だと思いました😃

朝井まかてさんの作品一覧

📚長編小説📚

●実さえ花さえ  2008年10月講談社

👉【改題】花兢べ向嶋なずな屋繁盛記 2011年講談社文庫

●ちゃんちゃら 2010年9月 講談社/2012年 講談社文庫

●すかたん 2012年1月 講談社/2014年 講談社文庫

●先生のお庭番 2012年8月 徳間書店/2014年6月 徳間文庫

●ぬけまいる 2012年10月 講談社/2014年12月 講談社文庫

●恋歌 2013年8月 講談社/2015年10月 講談社文庫

●阿蘭陀西鶴 2014年9月 講談社/2016年11月 講談社文庫

御松茸おまったけ騒動 2014年12月 徳間書店

●薮医ふらここ堂 2015年8月 講談社

くらら 2016年3月 新潮社 葛飾応為かつしかおういを描く

●最悪の将軍 2016年9月 集英社 徳川綱吉を描く

●残り者 2016年5月 双葉社

●落陽  2016年7月 祥伝社 明治神宮を描く

●銀の猫 2017年1月 文藝春秋

●福袋  2017年6月 講談社

●雲上雲下 2018年2月 徳間書店

●悪玉伝  2018年7月 KADOKAWA

●グッドバイ 2019年11月 朝日新聞出版 大浦慶おおうらけいを描く

📚短編小説📚

●妻の一分「決戦!忠臣蔵」2017年3月 講談社収録

発売に関する情報

タイトル       銀の猫

発売日        2020年3月10日

価格         720円+税(税込792円)

ページ数       368ページ

判型・造本・装丁   文庫判

初版奥付日      2020年3月10日

作品について

ジャンルは時代小説で江戸が舞台。

当時の人々の生活、思想、日々の生活の不安などが書かれています。

現代とは違う生活スタイルを「銀の猫」を読むことで

体験できればなぁと思っています(^ ^)

読んだ後は、心が温まる、でもどこか物悲しい感情になると思います。

江戸に暮らしていた人々の考えを一つの家族に焦点を当てながら、嬉しいこと、楽しいこと悲しいことを掘り下げていっている作品だと思います。

当時の時代背景に触れられるので今から読むのがすごく楽しみでワクワクしますね🍀

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あらすじ

嫁ぎ先を離縁され、母親と暮らすお咲は、年寄りの介護を助けるプロの介抱人。
誠心誠意、年寄りに尽くすお咲のもとにはさまざまな依頼が集まる。
多くの病人に出会いながら、逝く人に教えられたことがお咲の胸に重なってゆく――

長寿の町・江戸では七十,八十の年寄りはざら。
憧れの隠居暮らしを満喫する者がいる一方、病や怪我をきっかけに
長年寝付いたままの者も多く、介護に疲れ果てて嫁ももらえずに朽ち果てていく
独り者もまた多い。誰もが楽になれる知恵を詰め込んだ「介抱指南」を作りたいと
思い立った貸し本屋から協力ををもとめられたお咲。だがお咲の胸には、
妾奉公を繰り返してきた母親への絶望感が居座っている。
自分は、あの母親の面倒を見続けることができるのだろうか。
いったい、老いて死に向う者の心にはなにが芽生えるのだろうか――?

江戸に暮らす家族の悲喜こもごもを、
介護という仕事を通して軽やかに深く描く、傑作長編小説。

文藝春秋BOOKSより引用

●目次●

銀の猫

隠居道楽

福来雀ふくらすずめ

春蘭しゅんらん

半化粧

菊と秋刀魚

狸寝入り

今朝の春

ことのは。によるストーリー予想とプチ情報

銀の猫の特徴

✔︎江戸が舞台

✔︎「介護」をテーマに人間模様が描かれている

✔︎「介護」にあたり制度が設けられていた

江戸を舞台に、現在でも様々な問題がある「介護」を

テーマにそこで生きる人々の嬉しさ、悲しさなどの感情を書いた長編小説。

この時代の介護は一家の主人である家長かちょう、つまり男性が行なっていました。

介護=女性

というイメージは強いですが、江戸では今とは違った介護体制だったのは

面白く感じられる部分ですね。

現在でも介護休暇はありますが、いろんなルールがあり

また、お給料の面でも、無給なのか、何%かもらえるのかなどの金銭的な面や、介護休暇を取得しにくい環境があったりとなかなかその制度が浸透しているとは言いにくいですよね。

 

ましてや、その介護休暇を男性が取得するというのはさらにいろんな問題があり、簡単なことではないと感じます。

でも当時の江戸では、男性が介護休暇を取得するための

制度がちゃんと整えられていたというのは意外&驚きの事実ですね😲

とはいっても、やはり介護は大変なもの。

そこで登場するのがプロの介抱人である、主人公の女性。

介護を通じて出会った人、老い先短い老人に教わったいろんなことが

この主人公の女性を成長させていく。

誠心誠意、介護に尽くす主人公の女性自身の悩みや不安を描きながら

江戸に暮らす人々の人間模様を描いた1冊は涙あり笑いありの

心温まる、でも時に物悲しいストーリーになってるのではないでしょうか。

 

私が思うに、この主人公の女性はすごく思いやりがあり優しい女性なんだと思います。

「介護」という精神的にも体力的にも大変なことを

それでも明るく、優しく尽くすその姿勢はすごく健気だなと感じます。

介護を通じながら、自分の母親に対しての思いも描かれているみたいなので

この女性が、悩み苦しみ、それでも前を向いて進んでいく中で

成長していくところに注目したいですね^^

発売されて手にとって、内容に触れるのが今から楽しみです♫

江戸に関する⭐️プチ情報⭐️

さて、江戸という時代を舞台にした作品でよく見かけるのが

「〜かしらん」という独特な言葉。

「〜かしらん」というふわっとした言い回しから女性が使っていそうな印象を受けますが、実際は男女ともに使われる表現方法。

意味としては「か知らぬ」から転じた言葉であり、

①疑問や疑いの気持ちを表す

②「何」「どこ」「だれ」などに付いて不定のものをいう場合に用いる

コトバンクより引用

使い方としては、語尾に使うのが一般的。

男性が使う「〜かしらん」は、ギャップがありふわっとした印象になるので違和感を感じつつも、ほっこりできる言い回しなのですごく好きですね^^

最後に「ん」がつくだけでこんなにもふわっとした柔らかい印象になるので言葉ってやっぱり面白いもの^_^

この小説を手に取られた方はぜひこの独特な言い回しにも注目しながら当時の人々の生活や時代背景を体験してみてくださいね♫

読んだ感想

「介護」を通して、揺れ動く人の心、生活を知ることが出来ました。

その中でも、主人公のお咲が「介抱人」として、悩み苦しみ、ときには喜びを感じ成長していくところは、感動ですね。

ラストは心が温まる終わり方でほっこりとした気持ちになりました。

タイトルにもなっている「銀の猫」。話の中で何度もお咲は銀の猫の根付を握りしめて

勇気をもらっているところからも、この「銀の猫」がお咲にとって、

心の支えになっていると感じて、「銀の猫」が出てくると、

勇気づけられるようなそれでいて、時に悲しくなるときもありました。

お咲の人間性

25歳の女性。介抱人。現代では25歳はまだまだ若いですが、江戸においての25歳は

「中年層」にあたり、いろんな経験を積んでいるぐらいの年齢。

介抱先でどんなに無理難題を言われても、優しく我慢強く介抱するお咲のもとには

どんどんと介抱を求める人がいて、なかなか休むことが出来ないことも。

3日介抱して、休みをもらい、また3日介抱する。というサイクルで生活しているものの

その3日間は満足に寝ることも出来ないので、これはなかなかに辛いと思います。

それでも、家に帰り実の母に対し、不満を感じつつも、ご飯の支度をするお咲の健気さには何度も心を打たれました。

何を言っても聞かないという人には、あれこれ言わずささっと用事を済ませてしまった方が楽なのかもしれませんね。

介抱先でも、自分の気持ちは置いておき、優しく我慢強く相手をしてくれているので

指名がついたりと、人気があるのは頷けますね^^

最後には、お咲の母親に対する気持ちの変化にも注目!です^^

この小説を読まれた際には、ぜひお咲の気持ちの揺れ動きや苦労している姿、

喜びを感じているところに注目していただければと思います。

おぶんの人柄

さて、介護といえば思うように動けなくなったり、骨折などで動くことが

難しくなって寝たきりになってしまった人のお世話をすることが

一般的かなって思うんですがある日、お咲に介抱してほしいという依頼が。

その介抱をする人は「超!元気」な60歳ぐらいの女性・おぶん。

あまりにも元気すぎていろんな習い事をしていて道楽をしているので、

隠居するとき用に取ってあるお金にまで手をつけるんじゃないかと心配し、お目付役をしてほしいという依頼。

引き受けたはよかったものの、おぶんはお咲に小言を言いまくり、振り回す始末。

お咲は3日の辛抱と疲労困憊しながらも、おぶんのお世話をします。

最初は「わがままで口うるさいおばさん」だと正直、思いましたが

読み進めていくとおぶんの見方がかなり変わるのでおもしろいですね。

最初はどうしようもない人という印象ですが、すごく優しくてお咲の手伝いをしてくれ、

介抱を手伝ってくれるようになり、介抱に疲れ切っていた家の主人の心に

余裕が出るようになったのも、おぶんのおかげによるところが大きいと思います。

また、折り合いの悪いお咲の母親に対しても、お咲がどれだけ頑張って稼いでくれているのかと問いただしてくれたりと、本当は心の優しい人なんだと知ることが出来ました。

最初の印象が悪い人ほど後々でいい人だとわかったときの印象が倍くらいに感じられて

おぶんさんの人となりの良さがすごく伝わって来ましたね。

江戸の食事事情

やっぱり、この時代の食事は質素なものが多いですね。

中でも、すごく気になったのが、湯漬け。

ご飯にただお湯をかけただけのものですが、身分関係なく広く食べられていたそうです。

炊飯器もなく、保温が出来なかった時代なので少しでも温かい物を・・ということから

食べられるようになりました。

少し調べてみると織田信長も好んでいて、出陣の前にも食べたという話があります。

お湯をかけるだけですぐに食べられるので、お手軽な料理(?)だったようですね。

また、夏にはお湯ではなく冷たい水をかけて、水飯として食べられていました。

他にも、無病息災を願って食べられる玄猪餅げんちょもちというのがあります。

初耳だったので、これも調べてみたんですが、すごく可愛らしい猪の模様のお餅ですね。

うり坊のような見た目がすごく可愛らしかったです。

気になる方は調べてみてくださいね^^

玄猪餅げんちょもちは、亥の子餅いのこもちとも呼ばれていて、旧暦の10月の午後10時ごろに食べられていました。

亥の月いのつき亥の日いのひ亥の刻いのこくというまさに亥づくしの月日、時間帯に食べていたようです^^

まとめ

「介護」する側の負担や苦悩と「介護」される側の不安や苦しみ、いろんな人間模様はぜひ注目したいところですね^^

時代小説は正直、読んだことないですがこの機会に読んでみたいと思っています。

当時の人々の生活はどんな感じだったのか、どんなことに不安を感じ、どんなことに喜びや悲しみを感じていたのか。その人間模様や感情はすごく気になる部分ですね。

時代小説が好きな方は、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか^^

発売されたらまたこのブログに感想を載せたいと思ってますのでよろしくお願いします。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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