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【十二国記】高里を取り巻く祟りとは?「魔性の子」のあらすじと感想書きます!

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分15秒です。

こんばんは。ことのは(@kotonohaho)です。

今日はかなりの長編シリーズとなっている

小野不由美さんの「十二国記」の感想を書いていきます。

 

人から勧められて読んでみたら、かなりハマったので

私が「十二国記」を読んだ順番に

感想をお届けしようと思っています!

まずは、あまりにも面白くてどんどん

読み進めることができた「魔性の子」

感想を書いていきますね^^

こんな人に読んでほしい!

●一つの出来事がどんどん繋がって解き明かされていくのが好きな人

●恐怖・ドキドキ・スリルを味わいたい人

●長編が好きな人

●人の感情や「痛み」に共感しやすい人

「魔性の子」のあらすじ

舞台は現代の日本。

母校で教育実習を行うため、戻ってきた

広瀬は、高里という生徒が気にかかる。

担当教官である後藤から

「高里は異質な生徒である」と聞かされる広瀬。

 

初めはその意味が理解できなかった広瀬も

徐々にそのことを実感していく。

高里を取り巻く謎、「神隠し」「祟り」。

その真相が少しずつ明らかにー。

「十二国記」戦慄の序章。

異質な生徒・高里※ネタバレあり※

まず、卒業生である広瀬が教育実習生として

教壇に立ったときに高里を見て妙に印象に

残るところから始まります。

 

印象に残るというよりかは惹きつけられたという感じ。

担当教官の後藤に高里のことについて聞いてみると

高里はクラスで「孤立している」という。

 

悪意ではなく高里が孤立している理由とは?

それは「高里に関わると祟りが起こる」

言われていること。

 

いかにも都市伝説のような内容に広瀬は

最初、半信半疑だけど少しずつそのことを

信じるしかないという現象に出会っていきます。

 

広瀬は、高里が1年間姿を決していた時期があり

それが「神隠し」なのだと噂されているのを

生徒から聞いて知ります。

 

この「神隠し」の正体は、高里が本来

生まれるはずだった世界に行っていたんですね。

 

そこで生まれるのを待っていた高里と

周りの者。

 

でもある日高里は巻き込まれ

日本に飛ばされそこで人の子供として

お腹に宿ります。

 

日本で生まれ育った高里ですが

周りの人間、親やクラスメイトとは

うまくいかず、感情を消し淡々と

過ごしています。

 

その高里を取り巻く「祟り」の正体は

高里を探しにきたもともとの世界にいる

者たちの仕業でした。

 

「高里を守る」という一心で

高里にちょっかいをかけた人間、

窓から突き落とした人間には

容赦なくその襲われていきます。

 

中でも印象に残ったシーンは

「祟りを起こす」と言われている高里に

複数の生徒が謝るように、

土下座をして詫びろと要求するシーンですね。

 

今までは、誰に何を言われても

感情を見せず淡々としていた高里が

このときだけは「嫌だ!」

手をついて謝ることはできない

強く感情をあらわにします。

 

その結果、他の生徒の怒りを買った

高里は窓から突き落とされます。

 

この「手をついて謝ることができない」というのは

この場面だけだとピンと来ないですが

「風の海 迷宮の岸」を読めば

そういうことだったのか!って

スッキリできると思います。

 

 

私が「魔性の子」を読んで一番

印象に残っていることは

少しずつ、謎が解き明かされ

繋がってきたときに、

電流が走るような衝撃を受けたこと

ものすごく感情を揺さぶられて

すごくワクワクドキドキしたことですね^^

 

だからこそすごくのめり込んで

あっという間に読めたし

小説を読んで久しぶりに

まるで私自身が体験しているような

ワクワクドキドキ、衝撃、痛み

感じたことですね。

 

そんな文章をかける小野不由美さんが

すごいなと感じたし

「十二国記」シリーズを読み続けようと

思った瞬間でした。

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高里の切なくやるせない気持ち

私が「魔性の子」を読んでいて

強く感じたことが高里の「感情の振れ幅」ですね。

 

最初のころは、広瀬も感じていたように

まるで感情のない淡々とした生徒。という印象でした。

 

しかし物語が進み、高里を取り巻く「祟り」が

どんどんエスカレートしていく中で

少しずつ高里の感情が見え隠れするところが

私は好きですね。

 

実際に祟りを受けた生徒に対して高里が

広瀬に

「理由なんてなかったのに。

彼が襲われる理由なんてなかったのに」

と、ポツリと寂しそうにもらすその言葉の

重みがすごく痛く感じられました。

 

感情がないのではなく、感情を押し隠さないと

耐えられなかったんだろうなと思います。

 

周りには理解者もいなくてただ孤立していた

高里に、初めての理解者・広瀬が現れたことから

高里も感情をぶつけられるようになったんだなと

思います。

 

ずっと隠していた高里の気持ち・辛さ・痛みは

すごく伝わってきて私の感情に強く響いてきました。

教育実習生・広瀬の葛藤

「魔性の子」に登場するかなり重要な位置付けと

私が思っている教育実習生の広瀬。

 

最初は異質だと思っていた高里にも

どんどん関わっていくことで

次第に高里に感情移入をして

味方をする広瀬。

 

高里の味方をしているうちに広瀬は

どんどんと高里の世界に憧れを持ち

惹きつけられていきます。

 

高里が姿を消していた1年間を過ごした場所は

高里にとって居心地がよくその場所のことを

「思い出したい、戻りたい」と思う高里。

 

帰る場所がある高里をうらやましく思い

高里は広瀬の辛さをわかってくれる

唯一の存在と思い込み、周囲の現実を

おろそかにしていく広瀬。

 

そんな広瀬に担当教官である後藤は

「高里の夢は否定し切れない。お前はそれに縋りつこうとしてるように見える。

自分の夢を高里におっかぶせて、あの世があったことの証明を

高里に求めているように見える。

それはお前のために良くないことだ、広瀬」

この後藤さんの言葉、すごく重みがありますね。

 

誰もが一度や二度は自分のいる世界を否定したくなったり

あまりにも辛いことがあると、現実逃避したくなって

違う世界の辛いことが一切ない場所、安らぎのある場所を

求めてしまうことあると思います。

 

広瀬も全くその通りで、現実に生きているものの

安らぎのある世界に憧れ、現実世界なんて

なくなってしまえばいいと心のどこかでは思っていて。

 

私も「魔性の子」を読んでいるときに

ちょうど嫌なこと、辛いことがあって

逃げ出したくて、高里のように

感情を消しながら過ごしていたりしてたので

 

すごくこの小説に共感できたし

だからこそ高里の辛さや痛みが

自分のことのように感じられたのだと

思っています。

 

だからこそ、高里に肩入れする広瀬の気持ちも

すごくわかったし、まるで私がこの「魔性の子」の

世界に入り込んだかのように体験することができました。

 

辛いことがあるけど、それでも

現実で生きていかないといけない。

現実を否定したくなることもあるし、

誰も理解してくれないという気持ちもわかるけど

きっとそうじゃなくて、広瀬自身がそう思っている方が

楽で、傷つきたくなくて、理想の世界を求めすぎて

現実世界を拒絶してしまっているんだと思います。

 

「広瀬。俺たちを拒まないでくれ」

という後藤さんの言葉はすごく心に響きます。

 

普段はぶっきらぼうで、素っ気なく見えるけど

実は広瀬のことをちゃんと考えてくれていて

「お前の世界はここにある。」と教えてくれる

後藤さんは教師としても人間としても

素晴らしい人だと思います。

 

その態度からいろいろ誤解されている部分はありますが(^_^;)

まとめ

十二国記シリーズ「魔性の子」について

書かせていただきました。

 

今現在、すごく辛くてその辛い現実にしか

目を向けれないという方が読めば

すごく共感できる作品だと思います。

 

もちろんファンタジー小説として

楽しんで読んでいただければと思います。

 

心に感情にグサグサ揺さぶられる作品なので

興味のある方は一度手にとってみてはいかかでしょうか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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