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【十二国記】泰麒の苦悩と決断!驍宗に感じ取った物とは?【風の海 迷宮の岸】の感想です!

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分36秒です。

こんばんは。ことのは(@kotonohaho)です。

雨が続いていますね。

毎日毎日雨だと困ることも多いですが

気持ちは明るく過ごしていきましょう♪

 

今日は「十二国記」シリーズの

【風の海 迷宮の岸】の感想を書いていきます!

 

「十二国記」を読み始めてからというもの

泰麒がすごく気に入ってます。

 

泰麒の持つ繊細さや不安な気持ち、

子供ならではの振る舞いなど

心打たれる場面が多く

泰麒を応援したくなってしまいますね^^

【風の海 迷宮の岸】のあらすじ

神獣である麒麟が王を選び玉座に据える十二国。

その一つ、戴国(たいこく)麒麟の泰麒(たいき)は

天地を揺るがす蝕(しょく)で蓬莱に流され

人の子として育った。

 

十年の時を経て故国、戴国に戻されるも

麒麟としての役割を理解できず

葛藤し、苦悩する泰麒。

 

その葛藤を乗り越え

戴国の命運を担うべき「王」を

選ぶことはできるのだろうか。

戴国に来てからの泰麒

ここで軽く泰麒について紹介します。

泰麒は本来、戴国で生まれるはずだったのが

という時空間の乱れが起こり

十二国と蓬莱が繋がる現象により

泰麒は蓬莱に流されてしまいます。

 

蓬莱で人の子供として育った泰麒(高里要)

その世界になじめず、親や祖母との折り合いも

悪く、それでも認めてもらおうと生活していました。

 

そんなある日、庭に立たされていた泰麒は

手招きされる腕に導かれるように近づき、

その腕につかまり十二国の一つ、

戴国へと迎えられます。

 

十二国の世界ではあらゆる生き物は

木に実ができて誕生します。

 

泰麒も木の枝に実をつけて

その誕生を親代わりである女怪(にょかい)の

汕子(さんし)は何よりも楽しみにしていたのに

その手に抱くこともできないまま

蓬莱に流され、それをとても悲しんだ汕子。

 

しかし、十年の時を経て見つかった泰麒は

無事にもともと生まれるはずだった世界

戴国に迎えられ、汕子を含む女怪は

泰麒が戻ってきたことをすごく喜びます。

 

その日から女怪に囲まれ、大事にされる

泰麒の戴国での生活が始まります。

 

いきなり変わってしまった生活スタイルに

泰麒は戸惑います。

 

それもそのはず。蓬莱で育った家では

祖母に疎ましく思われて、祖母と母が

喧嘩するのを見ていて、母が影で泣いているのも

見ている、そんな環境で育ちました。

 

それが一転し、誰もが泰麒を大事にして

お世話をしてくれて、学校に行く必要もなく

好きな時間に起きて好きな時間に寝て

戴国という場所について少しずつ知っていきながら

のんびりと暮らす生活になりました。

 

お世話をしてくれる女怪の一人、蓉可(ようか)に

一番に懐き、子供らしく振る舞う泰麒が

すごく微笑ましいですね(*^_^*)

 

蓬莱では、家族とうまくいかず

きっと周りの人間の顔色をうかがい

子供らしく振る舞えなくて、どこかで

我慢していたり、母親が泣くのは

自分のせいなのだと思って

すごく自己肯定感の低い子供だったんだと

思います。

 

祖母に怒られるのも、弟に疎まれるのも

父に注意されるのも、母が泣くのも

「全ては自分のせいなのだ」

子供ながらに思ってしまったんですよね。

 

それが戴国に来て、自分自身が戴国で

生まれるはずだったことを知って

だからこそ、蓬莱ではうまくなじめなかったんだと

思ったことで、自分のせいではなかったことに

気づいたことが泰麒の気持ちが

落ち着いた一番の理由だと思います。

 

しばらくの間は泰麒が子供らしく

のびのびと生活できていて

読んでいてすごく安心した

気持ちになりましたね^^

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泰麒の不安な気持ち

戴国で、泰麒がすることは王を選ぶこと。

戴国に来たばかりのころは

生活に慣れること、戴国について

知ることばかりをしていたので

不安もなくのびのびと暮らしていますが

時期が来ると、王を選ぶために蓬山(ほうざん)に

行って、王になる者がいないかを

探すことになります。

 

王を選ぶということは女怪たちとの

別れも意味していて、泰麒は

ひどく悲しく思います。

 

それと、転変(麒麟の姿になること)

天啓についても理解できていない

自分が王を選ぶことができるのかという

不安も。

 

泰麒の他にも麒麟は存在していますが

どの麒麟も落ち着き自信を持ち、

堂々とした立ち振る舞いをしています。

 

麒麟であること、王を選ぶという

役目を持っていることから

ある程度は堂々としていて

周りの意見に左右されない強さが

必要なのかもですね。

 

それに対し、泰麒は奥ゆかしく

お世話をしてくれる女怪たちにも

感謝していて、少しでも離れると

不安になったり、蓬山に行き

汕子が姿を見せることはできないと

知ると、心細さを感じたりするのは

蓬莱生まれであることが

関係しているのかもと思っています。

 

ましてや泰麒のように家庭環境が

うまくいっていない場合は

極度の不安や人に置いていかれることに

恐怖のような感情を持っていても

おかしくないのかなって。

 

麒麟としては、堂々とした振る舞いが

必要なのかもしれないけど

その奥ゆかしさや弱さこそが

泰麒が愛されている部分なんだろうなって

思いますね。

 

蓬莱では親に甘えることも満足に

できていなかったと思うし

存在そのものを否定されるような

ことも言われていたし、

その傷ついた分を戴国では

女怪や汕子に思い切り甘えて

満たしてあげてほしいなって

思いました。

 

女怪がいるところでは安心して暮らす泰麒も

王を選ぶために訪れた場所ではたくさんの人と出会い

話すことにすごく緊張していて

不安になるのも蓬莱での記憶が

あるからかもですね。

泰麒の苦悩と膝を折れない理由※ネタバレあり※

王を選ぶときに麒麟がすることは

天啓が下り、王の前に平伏し

「決してそばを離れない、絶対に命令には逆らわないという

誓約を立てます。御前を離れず、詔命に背かず

忠誠を誓うと誓約する、と」

「王が許すと言ってくださったら、王の足に

額を当てる。角を当てるんです。

それでその人は王になります。」

麒麟は、王にしか膝をつき頭を下げることが

できないのでその他の地位のある者にも

頭を下げなくていい決まりになっています。

 

それぐらい膝をつき頭を下げることは

麒麟にとって重要なことなんですね。

 

「魔性の子」では泰麒(高里要)は

記憶をなくしていますが

他の生徒から土下座して謝るように

言われても、どうしても

膝を折ることはできなかったのは

「王以外に決して膝を折ることができない」

からだったんですね。

 

これに気づいたときにはすごく

鳥肌が立ちましたねー^^

 

こういうところで繋がりが見えてくると

すごくワクワクしますね♪

 

さて、王を選ぶ時期になり

蓬山に来た泰麒と女怪たち。

 

王になるものがいれば天啓が下り

王となる者がわかるということですが

天啓そのものが理解できていない

泰麒は不安でいっぱい。

 

そんな不安を抱えながらも

王を探す泰麒はそこで

驍宗(ぎょうそう)と出会います。

 

ここで、泰麒は驍宗に対して

恐怖を感じます。

 

もともと、自信なさげなおっかなびっくりな

ところがある泰麒ですが

それとは違い、本能的に

驍宗に恐怖を感じます。

 

それが何を意味しているかは

このときの泰麒にはわかっていませんでした。

 

驍宗が王であればいいのにと言う者が

たくさんいる中で、天啓が下らなかったと

思った泰麒は驍宗は王ではないと伝えます。

 

それを知った驍宗は蓬山から帰ることになりますが

驍宗ともう会えないことを知ると

いてもたってもいられなくなり泰麒は

止める女怪たちを振り切り

驍宗を追いかけます。

 

驍宗と離れたくないという強い思いに反応して

泰麒は麒麟へと転変します。

 

十二国でいちばん足の速い麒麟は

あっという間に空を駆け抜け

泰麒は驍宗に追いつきます。

 

このときにも天啓がどんな感じか

わかっていなかった泰麒ですが

驍宗と離れたくないという思いで

驍宗を王に選び、誓約をします。

 

泰麒はそれがとんでもない罪だと知りながら。

 

戴国に王が誕生し、喜ぶ周囲に対し

どんどん落ち込んでいく泰麒。

 

落ち込んでいる理由は

天啓が下っていないのに驍宗を

王にしてしまったことの苦悩。

 

それによって罰せられるのではという恐怖でした。

 

王を選ぶのは天の意思なので

それに反した自分にはきっと罰が下るのだと

思いましたが、儀式のときにも

罰が下ることはなく、驍宗は

王になりました。

 

そのことを誰にも相談できず

苦しむ泰麒ですが

同じ麒麟である景麒(けいき)に

打ち明けます。

 

そのことを知った景麒は

泰麒を他の麒麟に会わせて

頭を下げるように驍宗に言われます。

 

しかし見えない力に押さえつけられて

いるかのように、頭を下げることが出来ません。

 

焦った泰麒は頑張って頭を下げようとしますが

どうしても出来ず。

 

そこで泰麒は麒麟は決して王以外の者に

頭を下げることは出来ないということを知ります。

 

だからこそ、王である驍宗に膝をつくことが

出来たのは、まぎれもなく驍宗が王だったから

なんですね。

 

そのことを説明してあげていれば

泰麒はこんなに悩むことはなかったんですが

麒麟には当然の感覚だったので

他の麒麟も泰麒にそのことを

教えることが出来なかったんですね。

 

確かに自分の中で、当たり前になっていることって

わざわざ説明しようっていう考えにならないですよね。

 

これにより、泰麒の不安や苦悩は一気に

消え去り、ようやく安心して過ごせるように

なってよかったなと思います。

 

蓬莱では辛い思いをたくさんしたので

その分少しでも泰麒には

幸せになってほしいと思っています。

まとめ

「風の海 迷宮の岸」の感想をお届けしました!

泰麒のことばっかり書いてますが

それぐらい泰麒が気に入ってるんですよね。

 

泰麒が蓬莱に行かず、そのまま戴国で

生まれ育ったならここまで

惹かれることもなかったかもですが。

 

泰麒が蓬莱で生まれ蓬莱で育ったことにより

日本人特有の奥ゆかしさや

育った環境による寂しさややるせなさが

泰麒に惹かれる理由ですね。

 

堂々と振る舞うのではなく

「弱さ」があるからこそ

迷いながらも麒麟としての

役目を果たそうとする泰麒の姿が

心に響くんだと思います。

 

泰麒が迷い悩みながらも進んでいく姿は

すごく胸を打たれるので

気になる方は一度手にとってみてくださいね^^

 

それでは最後までお読みいただき

ありがとうございました。

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