レビュー

クリムゾンの迷宮に登場するオーストラリアについて調べてみた。

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分33秒です。

こんばんは。ことのは。です。

今日は貴志祐介さんの小説「クリムゾンの迷宮」

感想と作中に登場するオーストラリアの

バングル・バングルについて書いていきたいと思います。

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「クリムゾンの迷宮」ってどんなストーリー?

まず気になるのが「クリムゾンの迷宮」

どんなストーリーかということですよね。

 

登場人物は全部で9人でその中でも中心人物となるのが

主人公の藤木芳彦とそのパートナーの大友藍。

 

物語は藤木芳彦が見たこともない場所で目覚める

ところから始まります。

 

手元にあるのはわずかな食料と謎のゲーム機。

ゲーム機に表示されたのは「火星の迷宮にようこそ」という文字。

 

ここがどこなのか、なぜ自分がそこにいるのかも

わからないままそれでも現実を受け入れようとする藤木。

 

これがゲームだと知らされた藤木は

たまたま出会った大友藍と一緒にペアを組むことに。

 

ゲームの内容は、定められたチェックポイントを

通りゴールすること。

 

また各プレイヤーは協力するも敵対するも

自由ということでそのことが

プレイヤー同士の疑心暗鬼を掻き立てるのに

一役買っています。

 

果たして生き残るのは誰か?

ゲームの目的は何なのか?

 

失敗は許されない超緊張感のある

ゲームの幕開けです。

「クリムゾンの迷宮」の舞台

主人公の藤木芳彦が目覚めて目にしたのは

一面を深紅色に染まった異様な世界。

 

ゲーム機からの情報により

今いる場所がオーストラリア大陸北西部

西オーストラリアキンバリー地区の

バングル・バングル国立公園の中だということを

知ります。

 

じゃあバングル・バングルってどんな場所?って

疑問なので、まずは小説の中で説明されている

文章を引用してみます。

ここはオーストラリア大陸北西部

西オーストラリア州キンバリー地区の

バングル・バングル国立公園の中である。

 

バングル・バングルが誕生したのは今から

約三億六千年前のデボン期である。

当初は平坦な砂岩大地だったが永年にわたって

風雨により浸食を受けた結果、溝が峡谷となり

取り残された場所が岩山に変じて

このような奇観を造り上げたもの。

赤い帯状の地層は表面が酸化鉄の薄膜で覆われており

黒い部分は水分の多い土壌でのみ繁殖するシアノバクテリアの

皮膜によるものである。

 

バングル・バングルの岩石はきわめて脆弱なため

ロッククライミングは全面禁止されている。

※「クリムゾンの迷宮」より引用

 

バングル・バングルという名前は

キジャ・アボリジニのこの地に対する呼び名である

Punululuが訛ったものとも、バンドル・バンドルという

草の名前に由来するものとも言われている。

 

バングル・バングルには七十を超える大小の

峡谷があり、南北に25キロ、東西に30キロの

広さを持つ。

 

この公園は毎年、一月から三月までの雨期には

閉園される。これは道路が泥濘に没して

外界からの交通が遮断されるためであり

この間はレンジャーも公園内には駐在していない。

バングル・バングルの外にはさらに広大な

原野が広がっており、最も近い町まで300キロ以上

離れている。

※「クリムゾンの迷宮」より引用

見渡す限りの広大な見知らぬ場所で

目覚めた人たちの不安とは裏腹に

進んでいくゲーム。

 

では、ゲーム機の情報によってこの場所が

実際に存在するオーストラリアの国立公園だと

知ったところで不安を消し去る材料には

ならなかったところが面白いと思います。

 

本当にのどかで自然の溢れる国立公園ならいいけど

現地の人間も駐在していない、近くの町まで

相当な距離があることはより不安をあおる

情報になったのかもしれないですね。

 

唯一安心できるとすればオーストラリアであるということ。

ぐらいではないでしょうか。

 

それでは実際のバングル・バングルの写真を

載せておきますね。

バングルバングル画像

こうして見るとすごく綺麗で神秘的ですが

自分がなぜここにいるのか、なぜここに連れて来られたのか

わからないとすごく不安になっちゃいますよね。

 

しかもいきなりゲームを開始しろなんて言われても

混乱すること間違いなし!ですよね。

 

バングル・バングルが知られるようになったのは

今から約35年前なんだとか。

「オーストラリア最強の秘境」と呼ばれ

世界遺産に登録されています。

 

こんなに広大な場所が今からたった35年前に

知られたなんて驚きですね。

 

その間ずっとひっそりと存在していた

バングル・バングル。

機会があれば一度訪ねてみたい場所の

一つですね♪

 

小説の中に登場する場所に行ってみるというのは

すごく楽しく感動も大きくなりそうですね^^

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「クリムゾンの迷宮」の感想

久しぶりに読み返したクリムゾンの迷宮は

当時読んでいたときよりも深く内容を

感じ取ることができておもしろいなと

思いましたね。

 

一度読んだ小説を時間をあけて読み返すというのは

当時の状況やそのときの自分自身の状況とは

また違った視点で見れるので

当時では気づけなかったことにも発見したりと

「なるほど」と思うことがありました。

 

その中の一つとして、ゲーム機が与えてくれる

情報の中で、サバイバルのための知識についての

情報が興味深く感じました。

 

現地の野生動物を捕獲するための罠の作り方や

各グループが東西南北それぞれのルートで見つけた

アイテムの一覧などの情報にも

伏線となる情報が散りばめられていて

読んでいてすごく面白いなと。

 

例えば、罠の作り方のレクチャーでは

小型の動物を捕獲するとは思えないような

大型の罠の作り方の説明のときには、藤木は

この罠が必要になる事態というのは・・・?

と疑問に感じたり、バングル・バングルの中で

気をつける必要のなる生き物についてのレクチャーでは

この場所で真に気をつけるべき哺乳類は

2種類しか存在しない。そのうちの一種類がディンゴだ

という説明だけで、もう一種類についてはなぜか

説明がなくて最後の方でその正体が明らかになる・・・という

かなり背筋に寒気がするような展開になります。

 

情報を少しずつ教えてくれているゲーム機も

重要な部分は言及しないで仄めかす。

そして少しずつその実態が見えることで

うまくプレーヤーである藤木を追い詰めて

いっているのかもと思って

改めて貴志祐介さんの巧みな進め方に

恐怖や絶望といった感情をまるで

体験しているかのように感じられる

文章には引き込まれますね。

まとめ

今回は貴志祐介さんの「クリムゾンの迷宮」に

ついて書かせていただきました。

 

恐怖、不安、豹変する人間、ゲームを進めるために

非道な手段を取る主催者など

人間の怖さ、本質を感じる小説だと思います。

 

本当に恐ろしいのはゲームを進めるために

冷酷にならざるを得ない参加者なのか

非道な手段を取る主催者なのか

気になる方は一度読んでみてくださいね♪

 

あらゆるところに伏線も散りばめられているので

そういうところにも注目しながら読むと

より一層楽しめると思います^^

 

何度も読んでみることで味が出てくる

小説だと思います。

 

それでは最後までお読みいただき

ありがとうございました。

 

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