十二国記

【十二国記】名シーンの感想をお届け!陽子が出した初勅とは?苦悩の末にたどり着いた答えとは?

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分4秒です。

こんばんは。ことのは。(@kotonohaho)です。

今日は十二国記の感想シリーズです🎶

「風の万里 黎明の空(下)」の感想を

書いていきますね。

景王陽子と麒麟景麒の関係

蓬莱から十二国の一つである慶国に

たどり着いた陽子。

 

十二国のことをほとんど何も知らないまま、

景麒によって王に選ばれる。

 

慶にもようやく王が起ったと喜ぶ民に対し

王という立場に困惑し思い悩む陽子。

 

王の役目は民の生活を守ること、

安心して暮らせる場所を作ることなんですが

そのためには法を整備したり

民が暮らしやすいように町を整えたりと

やることはいっぱい。

 

でも、右も左もわからない陽子は

それが重荷となりうまくできない自分と

官吏たちからたくさんの決断を迫られて、

麒麟である景麒からはわからないことが

ある度にため息をつかれる始末。

 

官吏の言いなりになっていては・・・と

自分で決めるように景麒に言われるし

わからないまま決めると

それが景麒の意見とは違ったりで

陽子と景麒はかなりギスギスしてる

感じですね。

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麒麟として王に仕える反面、

頼りない王に煮えきらない態度だし

陽子は国のことを勉強しながら

王の務めをこなすものの

全然追いつかず、景麒に意見を求めても

ご自分でお決めくださいと言われては

陽子もどうしていいかわからないだろうなぁ。と。

 

だから最初の方の陽子と景麒の

ちょっと険悪な空気はハラハラしつつも

緊張感のあるシーンだなと思います。

 

「風の万里 黎明の空」には出てこないですが

景麒が陽子と話していて

戴国の麒麟・泰麒のことを思い出すシーン

かなり好きですね。

 

泰麒も陽子も王としてうまく務められないけど

一生懸命なところは共通してると思います。

 

「・・・・・・それほど私にお怒りか」

「自分に腹が立っているだけだ・・・・・・」

「申し訳ございません」

「景麒のせいじゃない」

「怒って悪かった。・・・・・・八つ当たりだ」

「私の言葉が足りませんでした」

「いや、私がちゃんと訊けばよかった。・・・・・・済まない」

「風の万里 黎明の空」より引用

 

王として、しっかりしてほしい思いから

あまり自分の意見を言わない景麒

わからないから教えてほしいと思う陽子

微妙なすれ違いから、ちょっとした対立があるけど、

この会話で少しずつ分かり合えていっている感じが

嬉しい反面、もどかしさもあって。

 

この会話をしているときに景麒は、

泰麒のことを思い出すんですね。

ーいいえ。

懐かしい声がする。

ーぼくが早とちりしないで、ちゃんとお訊きしてれば良かったんです。

景麒は藍の漂い始めた空を見やる。

「風の万里 黎明の空」より引用

 

陽子も、泰麒も不器用だけど一生懸命

悪気はないけど、わからないから

空回りしてるところもあって、

それに少しうんざりする周囲の人間との

ぶつかり合いとお互いが成長していくところは

この小説の一つの見どころだと思います。

偶然出会う鈴と祥瓊

芳から来た祥瓊と才から来た鈴は

偶然出会うんですが

同じ年頃ということもあって

初対面とは思えないぐらいの

話が弾む弾む♫

 

鈴は同じ海客(陽子と)で景王が同じ年頃と聞いて

会おうと思った。

 

祥瓊も同じく同じ年頃の景王に会いに来た。

 

年頃も同じ、目的も同じだし

その日同じ部屋に泊まることになった

2人はさらに話に花が咲いちゃいます🌸

この時ばかりは、憎んだり悲しんだり

していたことを忘れて年相応の女の子同士

かなり打ち解けたんだろうなぁって☺️

 

やっぱり同じ志を持っている人との

会話って大事なのかもですね。

 

翌朝、別れを惜しみながらも

「また必ず会える」と別れる2人。

 

約束通り、2人は再会して陽子に

王宮の中で信じられる人間が必要と言われ、

祥瓊と鈴は働きながら勉強をすることになります。

祥瓊、鈴、陽子は身分関係なく

軽口の言える友達のような関係に

なったんだろうなと思います🎶

 

憎まれ、辛い思いをしていたときと違って

今の祥瓊と鈴の表情は明るく

満たされている最高にキラキラした顔を

していると思いますね(*≧∀≦*)

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王としての自分に悩む陽子が初めて出した初勅とは?

十二国について、勉強するために

民と暮らしていた陽子が玉座に戻ったとき

そこで初めて初勅を発令するんですが

 

その初勅の内容と理由が実に陽子らしいし

「王だから」という理由で

偉そうにしたり民を押さえつけたりしないで

平等であろうとするその姿勢がすごく好きですね。

 

初勅とは、 新王が初めて発布する勅令のこと。

 

やっぱり人間は、望んでいなくても

「身分」によって態度って変わって

しまうものだと思うんですね。

 

王らしい振る舞いをしているうちに

自分ではわからなくてもかなり

尊大な態度になっているかも。

 

実際に陽子以外の王を見ていると

自信たっぷりで悪く言えば傲慢な一面が

ある王もいたりして。

 

王らしく振る舞うのと

民を押さえつけ傲慢な態度になるのとは

少し意味合いが違う感じですよね。

 

そういう意味では、陽子は

王らしく振る舞いつつも周りのことに

真剣になって、真剣になりすぎて疲れている

面もあるけどその気持ちに対して

私は好感が持てますね。

 

王は生活に困らず、たくさんの宝石に囲まれ

優雅な暮らしをしているイメージですが

陽子に関しては誰よりもたくさんのことを

背負いこんで苦労の絶えない王だという感じですね。

 

さて、そんな陽子が出した初勅は・・・

礼典、祭典、および諸々の定めある儀式、他国からの

賓客に対する場合を除き、伏礼を廃し、跪礼、立礼のみとする。

王でありながら、その権力を振りかざし

周囲の者が叩頭するのが嫌だという

陽子らしい初勅。

 

前代未聞だし、景麒は反対するけど

陽子はそれを納得させようと

説き伏せるんですがその説明の仕方も

陽子らしさが100点満点。

 

礼と言えば聞こえはいいが、人の間に序列があることが

好きではない。人に対峙したとき、相手の顔が見えないことが嫌だ。

国の礼節、見た目は分かるが、人から叩頭されることも

叩頭する人を見るのも不快だ。

 

他者に頭を下げさせて、それで己の地位を確認しなければ

安心できない者のことなど、私は知らない

 

地位でもって礼を強要し、他者を踏み躙ることに慣れた者の末路は

昇紘の例を見るまでもなく明らかだろう。

そしてまた、踏み躙られることを受け入れた人々が

辿る道も明らかなように思われる。

 

人は誰の奴隷でもない。

そんなことのために生まれるのじゃない。

 

他者に虐げられても屈することのない心、

災厄に襲われても挫けることのない心、

不正があれば糺すことを恐れず

 

豺虎(けだもの)に媚びず私は慶の民に

そんな不羈(ふき)の民になってほしい。

 

己という領土を治める唯一無二の君主に。

そのためにまず、他者の前で毅然と首(こうべ)を

上げることから始めてほしい

「風の万里、黎明の空」から引用

まとめ

陽子がもっと臨機応変にうまく立ち回れれば

王としてかなり贅沢で優雅な暮らしができるはずなのに

 

そうしないのは陽子らしさだし、偉そうに

ふんぞり返って「私が王だ」という

態度にならないのが陽子の持ち味だと思います。

 

民の暮らしを体験し、王としての不甲斐なさを感じ

悩み、苦しみ壁にぶつかりながらも

成長していくところに本当に好感が持てますね。

 

これからは、王宮で祥瓊と鈴と一緒に

たくさんの経験をしていってほしいと思います。

 

それでは最後までお読みいただき

ありがとうございました。

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